取り組もう!年次有給休暇の取得促進

記念日等年次有給休暇制度の整備

現状・課題

適切な労働時間で働き、ほどよく休暇を取得することは、モチベーションの向上など従業員への影響はもとより、企業全体としての生産性向上など企業の成長にもつながります。
 実際、社員に「もっと年次有給休暇を取得してもらいたい」と考え、働き方改革宣言を行う企業は少なくありません。一方で、厚生労働省の「平成28年就労条件総合調査」によれば、年次有給休暇の取得率は48.7%(全国)と低調であるとともに、「特別な事情や用事がなければ休んではいけない」と考えてしまう社員もおりなかなか休暇の取得率が上がらない、との声が寄せられているのが現状です。取得率が上がらない要因は、独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると「病気などに備えるため」(64.6%)、「休むと職場の他の人に迷惑をかけるから」(60.2%)、「仕事量が多すぎて休んでいる余裕がないから」(52.7%)となっており、「勤め先の制度・管理面」や「職場の理解」の面での改善が課題であると考えられます。

独立行政法人労働政策研究・研修機構「年次有給休暇の取得に関する調査(2011)」をもとに作成

「記念日等年次有給休暇制度」導入及び会社全体での取得促進に向けた取組のススメ

既に「TOKYO働き方改革宣言」をした企業の中で、新たに「記念日等年次有給休暇制度」を導入する企業が増えています。この制度は、社員の誕生日・記念日等の決まった日や社員が申告した日を年次有給休暇とするものです。
 この制度を導入し、会社全体での取得促進向けた取組を行うことで、「理由」がないと休めない・休まない、といった社員の意識改革につながるとともに、制度を利用する社員にとっても、周囲の理解が得やすく、気軽に休める、といった効果が期待されます。

導入事例

丸山商事株式会社では、誕生日結婚記念日といった「メモリアルデー」の休暇取得を推進しています。

株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインでは、病気時などに利用できる私傷病休暇に加え、ゴルフ関連企業ならでは年4回のゴルフ休暇
を設け、社員のパフォーマンス向上を後押ししています。

コネクシオ株式会社では、有給休暇を使って最大4日間取得できる「アニバーサリー休暇」を導入し、誕生日に旅行に行く社員の方もいる様です。

株式会社いきいきらいふでは、誕生日休暇制度を整備し、週休2日とあわせて3連休となる使い方を推奨。職場でも社員の誕生日を祝う食事会を行い、社員同士のコミュニケーションを深める取組もしています。

株式会社エイコーでは、まずは管理職の意識を変えることが必要との考えのもと、有給休暇の取得推奨日を会社が設定のうえ上司自らが積極的な取得を行うとともに、部下に対する声かけに取り組んでいます。

このほか、社員の家族の誕生日や、子供の学校行事への参加日など、社員にとって大切な日を「記念日」として、休暇取得を奨励する企業が増えています。
社員にとっても利用しやすい「記念日等年次有給休暇制度」。休み方の改善の第一歩として、導入をしてみてはいかがでしょうか?